

第二竹の里ホーム1階交流ホールで18日、各ユニット職員が講師役となり、「高齢者の体温調整機能と栄養補助食品」「高齢者虐待・身体拘束」をテーマとする職員研修が行われました。
人の体温は36℃~37℃ほどで調整される仕組みになっていますが、年齢を重ねると体温の調整する機能が低下し、暑さや寒さに適応することが難しくなるとのこと。夏は熱中症を防ぐために、こまめに水分補給を行うとともに、寒い冬は厚手の靴下やひざ掛けを使い、館内のエアコンにて適温を保ちながら快適に過ごして頂ける環境を作り、健康管理に努める必要があるとの話でした。
また栄養補助食品においては、高齢者の場合、口腔機能の低下から食事による栄養摂取量が減り、低栄養状態になるとのこと。
このような時に、第二竹の里ホームでも栄養補助食品を普通の食事に一品添え、少量で必要な栄養をまとめて摂取できるように努めています。ドリンクタイプやゼリーと形状も様々で、味も豊富なので、各職員に試食をして頂きました。
「思っていたよりも、食べやすく美味しい」との感想もあるなかで、毎日摂取することを考えるとコスト面は?手間は?など味以外にも検討すべき点があることに気付かされました。
最後のテーマは、「高齢者虐待と身体拘束」です。日頃の私たちの業務の振り返りを行いながら、虐待や拘束につながる一見「不適切ケア」と思われる事例を通して、その背景をしっかり踏まえた上で、その方にとっての最良な方法を導き出すために各職員で話し合いを行い、様々な意見を出し合うことができました。
「忙しいから少し待って・・・」など無意識のうちに行っている声掛けや言葉掛け一つが、拘束や虐待の可能性を含んでしまうこともあるとのこと。
「スピーチロック」といわれる動画を視聴しながら、個人の自由・人権を守り身体拘束のないケア実現のために一人で抱え込まず、事故の起きない環境整備や応援体制など、共通認識を持つ重要性を確認することができました。